社長メッセージ

ゼロの現状と事業環境について

我々ゼログループは、自動車輸送を中心としたさまざまなサービス技術、ノウハウを培い、本年ここに創立55周年を迎えるにいたりました。これもひとえに皆様方のご支援ご厚情の賜物と心より感謝申し上げます。
昨今の自動車業界におきましては人口減少などによる運転免許保有者の減少、耐久性の向上による長期保有など内需の縮小懸念は払拭されておりません。また、輸送業界におきましても人口減少や少子高齢化などに伴うドライバー不足の深刻化や中長期的な燃料価格の上昇懸念、安全性確保や環境対策の強化など厳しい経営環境が続くことが予測されます。
当社グループは新車輸送にとどまらず、中古車輸送、輸入車輸送及び輸送関連のサービスについてもお客さまの幅広いニーズに応える事業として取り組みました結果、自動車輸送関連の一気通貫したサービスを提供できる、自動車産業全体を支える総合プロバイダーへと成長し続けております。

2016年6月期の業績について

当期の自動車業界は排出ガスや燃費試験に関する不正問題への対応や環境・安全性能の向上、自動運転技術が進展するなか、国内メーカーの国内新車販売台数は減少し、国内中古車登録台数、輸出中古車台数ともに減少傾向となりました。
このような環境下において当社グループは、各セグメントにおいて市場環境の変化に対応した戦略的な営業活動を推進するとともに、「自動車関連事業」「ヒューマンリソース事業」「一般貨物事業」の３つの事業のグループシナジーを強化することでより付加価値の高いサービスの創出に努めると同時に、コスト削減など収益管理体制の強化に向けた活動を推進いたしました。

今後のゼログループについて

当社グループの基幹事業であります自動車関連事業の国内車両輸送をより強固なものにするために、事業基盤の再構築を進めております。地域ブロック化により「最適な輸送体制の構築」「配車体制の一元化」「数量効果による輸送効率の向上」「適正な輸送料金の設定」「情報と指揮命令の一元化」をさらに進め、小さな組織による「意思決定の迅速化」「収益管理体制の強化」「組織マネジメント強化」を図ってまいります。
また、ASEANをはじめとするアジア諸国にて、当社グループが長年培ってきた付加価値の高い自動車関連事業をタン・チョン・インターナショナルグループと共に進めてまいります。
市場の変化を先取りし、陸送業界を取り巻く環境変化のなかでもゼログループの経営基盤の安定化と安全品質の向上を図ってまいります。


代表取締役社長　北村　竹朗